☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2007年4月5日木曜日

ポン・レヴェック


















ノルマンディー三大チーズの一つ、ポン・レヴェック(lePont-Eveque)を
チーズ屋さんで見つけるのは比較的簡単です。
正方形の形をしているからです。
もともとフロマージュ(チーズ)の語源は、フォルムformeから来ていますので、
チーズの形はユニフォームではありません。
いろんな村や地方が形を工夫して特徴を出そうと努力していますが、
ポンレ・ヴェックは正方形ですので、
形としては珍しく、比較的目立つタイプです。

パリから高速13号線を190kmほど走りますと
パリジャンが好むリゾートタウン、ドーヴィル(Dauville)、
ツルーヴィル(Trouville)方面に出ます。
そのルート上にある4千人ほどの小さな町が、ポンレヴェックです。
ポンは<橋>、レヴェックとは<司教>のことですので、
このチーズにはかなりの歴史があることを感じさせます。
実際、このチーズは13世紀を代表する小説
「Le Roman de la Rose」に紹介されているほどです。

一ヵ月半に及ぶ塩漬け、そして洗浄あるいはブラッシングの加工過程で
味や色が決まります。
ポン・レヴェックは日本人好みのしつこくない、やさしい味覚です。
表の柔らかい、オーカー色か金色っぽい黄色のポン・レヴェックを
お選びになれば食卓できっと満足なさるでしょう。
旬は乳牛が春草を喰んだあとの6月からで、3月半ばまで続きます。

ポン・レヴェックの村を訪問した後、
リッチなパリジャンたちの別荘が並ぶノルマンディーの海岸散策はお勧めです。

0 件のコメント: