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2007年5月1日火曜日

サント・モール


















サント・モールのチーズを切ると、
ナイフが一本の麦ワラに当たります。
初めての人は、何かの間違いではないかと思うはずです。
じつは、これこそサント・モールを知らしめる特徴なのです。
一本の麦わらは、型からチーズを出して(Demoulage)、
中心に差し込まれます。
ワラはライ麦で、ワラの中には、チーズ名と製造者証明ナンバーが、
レーザー光線の技術で刻まれています。
これはサント・モールの品質を保証し守るためです。
また、型作りの前の塩漬けでは、
<木灰の入った塩>を使いますので、表面は黒っぽくなります。
サント・モールが口に優しいのは、ゆっくり凝固させることや、
冷涼で風通しの良い湿気のある乾燥室(Haloir)で、
少なくとも十数日間寝かせるからです。

中世時代初期、
南からロワール河に迫ってきたサラセン(アラブ)民族は、
732年、ツール・ポアチエの戦いで敗退を余儀なくされましたが、
この時アラブ女性たちが、村人たちに、
たきぎの形をした山羊のチーズの作り方を教えたといわれています。
放牧民族であるサラセン人たちは、
食料源の山羊を連れて、長期遠征をしていたに違いありません。
ツール地方での山羊の飼育は、この時代から始まっているのです。
ツール市(パリ250km )は、ロワール河の左岸にある
アンドル・エ・ロワール県(Indre-et-Loire)の中心都市で、
サント・モールは、この県の名産になっています。

2 件のコメント:

Rayko さんのコメント...

hi,wellcome to my blog,http://fanxueying.blogspot.com
I was learning janpanese,can i make friend with you?

FR21 さんのコメント...

Thank you for your comment.
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